-
未知なる無限の星空をくぐり火星へ、どんな景色が広がっているのでしょう。
たくさんの旅先で見つけた瞬間を、いつか聞かせていただけたら嬉しいです。
素晴らしい旅となりますように。お身体にお気をつけて。遠くて近い地球で、お帰りを心よりお待ちしています。
行ってらっしゃい!
-
僕たちの想像を超える旅がはじまります。2026年から31年まで、6年におよぶ未知なる探査。大いなる野望を持って火星衛星「フォボス」へ向かう。有機物や水は存在するのか、火星圏はどのようなプロセスで作られたのか、太陽系惑星形成の不思議。新たな発見は、宇宙的側面だけでなく、アイディアを生む原動力にもなるのではないでしょうか。謎を解く鍵に、人々の想像は掻き立てられます。旅の間も熱い視線を送り続けていたいと思います。気をつけて行ってきてください!
-
2026年度に打ち上がり、2031年に地球に帰還予定のMMX。なんて夢のある、勇敢な、未知への挑戦なんだろうとわくわくします。先日ドラマで超小型人工衛星を作るために奔走する人物を演じて、宇宙への憧れや希望、挑戦がどれほど果てしなく、壮大でありながら人々の地道な努力の先に見るものなのかと、少しばかりですが触れたような気がしました。MMXのこの挑戦にどれだけの人が胸を躍らさずにはいられないか、かく云う私もそのひとりです。ただただ、無事に打ち上がり帰還することを祈り、応援しております。
-
探査機が帰還するまで6年間。
人間界の激動や、その加速など全く関係なく実直に、ただ一つの目的を果たさんとする装置とその旅を、私は求道者とその巡礼のように思います。
そして、いつだって、そういう存在が辿るブレない足取りに、自信すら感じる独自の時間感覚に、人は(私は)励まされるのです。
-
MMXは、火星の衛星フォボスに着陸し、土壌を地球に持ち帰るミッションです。JAXAの他、NASA、ESA、フランス(CNES)、ドイツ(DLR)が搭載計器を提供しています。さらに、仏独は、小型ローバー イデフィクスをフォボス上で活動させます、火星の衛星の起源と地球の水の起源が解明されることを期待しています。MMXの次は、日本のエアロシェル技術による火星本星への着陸です。「遠くに行きたければ一緒に行こう!」(岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 欧日宇宙展2026年10月開幕予定)
宇宙政策委員会委員長代理
千葉工業大学天文学研究センター所長 | 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館 館長
常田佐久
-
Japan has long pioneered sample-return missions, starting with Hayabusa and Hayabusa2, both of which successfully brought back asteroid material. When invited to join the MMX mission at its beginning, I saw it as a natural next step — bringing samples from Phobos, a Martian moon that may reveal new chapters of Solar System history. Yet MMX goes far beyond: instead of brief “touch-and-go” sampling, the spacecraft plans to land for an extended period on Phobos’s surface — a bold leap. I feel extremely honored and excited to be part of this amazing adventure and deeply admire this fearless spirit of innovation and international cooperation that makes JAXA’s missions true examples of science as an inspiring, unifying adventure. The world needs such bold endeavors — shining examples of how humanity can rise to its greatest challenges and turn them into triumphs of ingenuity and cooperation. Go MMX!!!
Planetary Scientist, CNRS, Côte d’Azur Observatory
Patrick Michel
-
Dear IDEFIX, soon you will embark on a great journey through the Solar system and be the first to explore Mars' moon Phobos. The MMX-probe will accompany you until then and take good care of you. Of course, we will also keep an eye on both of you from Earth. I wish you every success, an exciting journey, and great discoveries.
Divisional Board Member for Space at DLR
Anke Pagels-Kerp
-
MMXプロジェクト、立ち上げの頃。「イプシロンを使った太陽系探査とは?」という金曜朝イチにやっていた自由議論からフォボスが浮上しました。そこから、まだリュウグウ到着前だった「はやぶさ2」の先は?日本による実施は諦めるのかという雰囲気にあった火星着陸探査はどうする?といった議論ともリンクし、MMXはぐんぐん加速しました。
「はやぶさ2」の大成功もあってフォボス・サンプルへの期待も十分に高まり、最初から最後まで世界から注目される、MMXのステージが始まります。
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 所長
藤本正樹
-
10年ほど前、仲間とともに始めた挑戦――それが、火星衛星探査計画MMXです。数多くの試練を乗り越え、2026年度、いよいよ旅立ちの時を迎えます。目指すのは火星の衛星フォボス。世界で初めて、そのサンプルを地球へ持ち帰る壮大なミッションです。旅路は、心躍る瞬間の連続。あっという間に走り抜ける5年間になるでしょう。
ゆけ!MMX、Go!MMX、世界に感動と誇りを持ち帰ろう!
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
火星衛星探査機プロジェクトチーム プロジェクトマネージャ
川勝 康弘
-
小惑星から始めた日本の(そして世界初の!)惑星間往復飛行技術が、いよいよ火星重力圏へと伸びます。探査は多難が約束された事業。だからこそ発見と進歩がある。MMX の挑戦から何が得られるか、フォボスの踏破が人類に何をもたらすか、今から楽しみです。
頭はクールに心は熱く、頑張れMMX!
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 副所長 /
元はやぶさ2プロジェクトマネジャ
津田雄一
-
火星衛星は私の脳内では、さびれたカジノ街のまわりに荒地があって、ちょっと危険なところです。空気は乾いていて、温度差が激しくて、皮膚がパリパリします。
私は猫と一緒に中古のトラックに寝泊まりし、サボテンを切って採取した水であまり美味しくないコーヒーを淹れる予定です。
音楽プロデューサー / カウボーイビバップ 作曲家
菅野よう子
-
火星という近くて遠い星は、SFというジャンルに大きな影響を与えてきました。ウェルズやバローズ、ブラッドベリ、ハインライン……。火星に生物はいるのか。過去にいたことはあるのか。
人々の夢と想像力をかき立てる星へ向かうMMXの挑戦が、新たな物語を生むことを期待しております。
-
地球の隣に生まれた火星。その誕生の記録を秘めるのが火星の月、フォボスとデイモスです。MMXは果敢なサンプルリターン探査によって、この惑星創成史を刻んだロゼッタストーンの解読に挑みます。
火星が、いかに月を獲得し、大気と水を持つ原初の環境を持つに至ったのか、きっと太陽系全体をまたぐ、想像を超える真実の物語が明らかになるでしょう。それは、生命を育む私たちの地球誕生の解明の鍵になります。翔け、MMX。
北海道大学大学院理学研究院 /
JAXA火星衛星探査機プロジェクトチーム プロジェクト統括科学者
倉本圭
-
人類初の火星圏からのサンプルリターンという挑戦的な探査を実行に移すために,打上前の最後まで気を抜かず,用意周到な準備を完遂します.また,MMXがこのような挑戦をできるのは,これまでの科学衛星・探査機での成果の積み重ねによるものです.
応援してくださった方々と開発・運用に関わった先人に感謝しつつ,引き続きMMXも応援いただけると幸いです.
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
火星衛星探査機プロジェクトチーム サブプロジェクトマネージャ
大嶽久志
-
どのくらい昔だったか覚えていないのですが、フォボスとダイモスという名のモンスターがいました。両方とも怖い顔をして、わたしたちを襲ってくるのです。MMXがフォボスでモンスターに会う可能性は無いでしょう。そのかわり色んな秘密を教えてくれるに違いありません。家族のこととか、キュリオシティが火星表面にポンと降り立ったのを見た時に嬉しかったこととかを。
わたしたちは待っています。2031年なんて、すぐそこです。
-
小学生の頃、宇宙に夢を見た。お年玉で月の土地を買い、自由研究で火星を調べ、ペンシルロケットを飛ばした。大人になって、種子島を舞台にした映画の音楽を作り、宇宙センターを訪ねた。
音楽は空気を介して届くけれど、火星では何が人の心を震わせるのだろう。MMXの旅が、その答えの断片を地球に届けてくれることを願っています。
-
世界各国が火星を目指す中、MMXのユニークさは際立っています。火星衛星から持ち帰る試料が語る太陽系物質進化と、火星観測が解き明かす気候進化の謎に、世界の惑星科学者が注目しています。
宇宙探査のプロフェッショナルたちがMMXを、冒険としてではなく安全確実な遂行のために緻密に設計し開発してきたことを、私たちは知っています。我が国のこれまでの太陽系探査の集大成ともなる壮大な往還探査の成功を祈念します。
日本惑星科学会・会長 /
東京大学 新領域創成科学研究科・教授
今村剛
-
イトカワにリュウグウと、小惑星からのサンプルリターンはいわば日本が誇るお家芸。2031年に地球に無事帰還し、その箱をついに開けた時、新たな宇宙のナラティヴが始まることをいまから楽しみにしています!